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今回は、ナレーション収録のウラ話…

NA

当社では、ナレーションを含む動画を多く制作しています。
ナレーション収録の際は、ナレーターさんが原稿を読み間違えないためにちょっとした工夫をしています。

ビジネスシーンではよく使われているwordで作成すると、普通は画像のような原稿が仕上がるかと思います。
普通に読む分には困ることはないですが、あなたがナレーターだとしたら…
このようなナレーション原稿を手渡されて上手に喋る自信ありますか?

A4横書き原稿

このような「A4横書き・ベタ打ち」の原稿は、実はナレーターさんはとても困ってしまいます。

こちらは一般的な文章作成ソフトで作成しておりますが、このようなベタ打ち状態の原稿は非常に読みにくく、NG連発になる可能性が大なのです。
その結果、1時間で終わるはずのナレーション収録も数時間かかってしまう、収録が延びた分のスタジオ使用料のかさんでしまうなど、デメリットしかありません。

では、どのようなナレーション原稿が望ましいのか?

わかりやすいナレーション原稿の作成ポイントをご紹介します!

ナレーション原稿は縦書き+改行多めで見やすくしよう

ナレーション原稿は、今は縦書き・横書きの決まりはないそうなのですが、従来から縦書き原稿を使用することが多かったため、縦書きの原稿に慣れている方が多いようです。
当然、慣れている方が読みやすいと思うので、ナレーターさんのために縦書きにすると良いです。

豆知識ですが、原稿に縦書きが多かった理由は、日本語は本来縦書きで使用するものだからということだけでなく
ナレーションは映像を流すモニターと原稿の両方を見ながらタイミングを合わせてしゃべる必要があり、
その両方を見る目の動きが上下だけで済んだ方がスムーズにいくから…という説があるらしいです。
(実際にやってみると違いがわかります!)

また、ナレーターさんは、原稿の数行先を視線に入れながら喋るため、目線の移動を考え、改行にもこだわります。
見本では「走れメロス」を原文のまま載せていますが、実際には、ナレーターさんが一瞬でも迷う可能性のある単語は、漢字で書くか平仮名にするかということも注意します。

特に地名や固有名詞などは漢字ではなく平仮名で表記した方が、読み間違いなど少なくすることができます。
ただし、あまり平仮名ばかりの原稿では逆に読みづらくなってしまうので、バランスが大事です。

縦書きNA原稿

原稿に番号を大きく振って順番をわかりやすくしよう

一般的な本や雑誌、書類などでは、ページの下の方などに小さくノンブル(ページ番号)が振ってあり、ページの順番がわかるようになっていますよね。
ナレーション原稿では、右上に大きく番号が記載されていますが、これがページ番号となります。

大きすぎない?
初めて見たとき、私もそう思いました。しかし、これにはちゃんと理由があります。

ナレーション収録現場では、音を収録しているわけですから、収録すべき音声以外は出してはなりません。
普段はあまり気になりませんが、紙をめくる音は、実は意外と大きな音がします。
なので、原稿をめくる時の音が入らないように、ナレーターさん用の原稿はホッチキスで留めません。

そのため原稿の順番がバラバラになりやすいので、その際にすぐに直せるようにページ番号を大きくしています。

特にニュースなど生放送の現場では、原稿がバラバラになることは致命傷です。

 

原稿を読み上げ始める時間を記載してタイミングを合わせやすくしよう

ナレーターさんで必要なスキルとして、映像と喋りのタイミングを合わせるということがあります。
短い映像であれば、一度映像を見てもらって、打ち合わせをしてから収録してもタイミングは合わせられるかもしれませんが、
原稿の上に時間を記載していると、その手間を省けるだけでなく、取り直しになった際にも映像を再生しやすかったりなど、収録時にとても便利です。

また、編集時にも、時間が記載されていると、どの音声がどのタイミングで流れるかがわかりやすいため
効率的に作業を進めることができます。

 

まとめ|ポイントを押さえてわかりやすいナレーション原稿にしよう

ナレーション原稿をわかりやすくするためのポイントは3つ。

  1. 縦書き+改行で読みやすくする
  2. 大きく番号を振って順番をわかりやすくする
  3. 読み上げの時間を記載してタイミングを合わせやすくする

「現場でのドタバタ」を減らすための準備は、撮影前もナレーション収録前も同じ。
Cスクエア横浜は、映像として映らない制作工程でもいろいろな工夫をしながら高品質な動画を制作しています。

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