【動画配信】動画配信も効率化!?依頼が激増する中で生まれた工夫をご紹介
時は金なり。あらゆるシーンで時間短縮を求められるのは、どの業種も変わりません。
私たち動画制作会社の撮影やライブ配信現場も同じです。
特にライブ配信のご依頼時には、配信開始時間が決まっているため機材セッティングの時短が求められます。
一方で通常の撮影も、撮影場所の予約時間や太陽の傾きなどから迅速なセッティングが求められています。
そこで、当社の動画撮影時・ライブ配信時の時短術をご紹介します。
動画制作を発注する立場である広報・販促・営業などのご担当者も知っておいて損はないですよ!
【動画配信効率化】機材セッティングの時短!
以下は動画制作やライブ配信時における当社の工夫例です。
動画配信の現場では、会場のレンタル費やスタッフの拘束費をできるだけ抑えるよう時間設定をされるため、あまり余裕がありません。(まったくないかといえばそうではありませんが)
限られた時間の中で配信を行うので、少しの間違いが大きなトラブルを引き起こしやすい環境にあります。
なので、動画配信でトラブルを起こさないために気をつけたいのが、「迷わないようにする」こと。
これが時短につながり、動画配信の効率化につながっていくのです!
「両側ファスナー」は片側に寄せない
機材ケースには、ファスナーの左右両方に引き手があって閉めるタイプのものがあります。
これを、この写真のようにスライダーを片側に寄せて閉めてしまうと、パッと見た瞬間どちらにスライダーの引き手があるかわかりません。
そのため以下のように「両側から閉じるファスナーは引き手を中央付近に寄せる」とすることで視認性を上げ、機材開梱にかかる時間の短縮を行っています。
似ている機材には一瞬で見分けられるラベルを!
見た目が似たような形をしている機材は沢山あります。配線し終えてから取り違いに気づいたのでは大幅な時間のロス。
先ほどのファスナーのように、一瞬で見分けられる工夫でセッティング時間を効率化します。
たとえば、こちらの2つの機材。見た目はそっくりですが機能がまるで違う機材です。
見栄えは良くないのですが・・・、私は効率や事故防止を優先します。
また、似たような小物ケースを使う場合も工夫を行っています。
「よーく見ると書いてあるね」を排除する
上記のラベルと似た効率化対策です。
機材の中には、よーく見ると書いてあるね、という程度でしか表示がわからないものがあります。
そうした機材には、迷わない工夫を。
ケーブルは「8の字巻き」
音声ケーブル、映像ケーブル、電源ケーブルなど、動画撮影やライブ配信現場にはたくさんのケーブルが入り乱れます。
ケーブルを普通にぐるぐると巻いてあると、延ばした時にねじれてしまいます。ねじれたまま使用すると、断線の原因になったり、つまずいてケーブルが抜けるなどの事故につながるため、ねじれを取ってから使用しなければなりません。
そこで、最初からねじれない「8の字巻き」で巻いておくのが映像・音響業界の常識。この業界を目指す学生は専門学校で叩き込まれます。
【動画配信効率化】内容伝達の時短!
次は、私が以前在籍していたテレビの報道番組の現場で記者から得たノウハウです。
たとえば、電話の相手が言った電話番号をすぐに隣りの人に伝えなくてはいけない、というシチュエーションにて。
相手:「電話番号は、045-671-2121です」
自分:「はい、はい・・・」(メモる)「確認します。045-671-2121、ですね?わかりました」
と言って電話を切ってからメモを渡す、では時間のロス。これを効率化します。
相手:「電話番号は、045・・・」
自分:「はい、045!」
相手:「671」
自分:「671!」
相手:「2121です」
自分:「2121!」
…と、短いフレーズごとに繰り返して自分が発声すれば、相手への確認となると同時に、自分が「045!」と言った瞬間から隣りの人はその番号に電話をかけ始められます。
日常においてこのようなシチュエーションは滅多にないかもしれませんが、災害発生時の社員の安否確認など、ここぞという時に使えるかもしれませんね。
【動画配信効率化】機材搬入の時短!
最後に、発注者側の皆さんに協力していただきながら行う時短術です。
クライアント様の社内会議室などで撮影をする場合、持ち込んだ撮影機材をスムーズに搬入するためにも時短術が必要です。
というのも、機材車を駐車場に停め、機材を降ろし、台車でビルに運びこみ、エレベーターに乗せて撮影場所の会議室へ、という一連の流れをスムーズに行えないことが頻繁にあるのです。
以下は、私も経験した時間ロスの例です。
- 機材車の車高を考慮していなく予定場所に駐車できない
- 通常のエレベーターは台車使用不可で、搬入口で入館手続きをしてから搬入用エレベーターを使わなければいけないことが当日発覚した
- 撮影場所となる会議室が予約されていなかった
- 撮影場所に撮影NGのものが多数あり、それらを一つ一つ移動させなければいけない
こうしたことで、時として数十分から一時間程度のロスにつながることがあります。
総じて、特殊なことをしているわけではありません。
「どのように片付ければ次に使う時に使いやすいか」、「自分がどのような行動をすれば相手が素早く動けるか」
を考えながら撮影現場を脳内でシミュレーションし、
「事前にちょっと確認すれば防げること」、「状況を考えれば想像できたようなトラブル」
を排除することで生まれた工夫の数々です。
おしなべて、現場でスムーズに進行するには準備や前回撤収時に手間暇をかける、ということに尽きます。
大きな機材を積む機材車の荷室カスタマイズも時短術と言えるかもしれません。
ほかにも動画制作会社ならでは、という撮影中の時短術もありますが、今回は、動画制作やライブ配信の現場で得た、広報・販促・営業マンも役に立つちょっとした工夫による効率化ノウハウをご紹介しました。
配信の事前準備や当日の動きなどについてはこちらの記事でご紹介しています!
ぜひ合わせてご覧ください。