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古来から、●●とカメラマンは高いところへ上る…と言われているかどうかは定かではありませんが、
昨今のドローン人気に裏打ちされるように、見慣れた景色でも高い場所から見下ろすと新鮮さを感じますね。
でもドローンは法的・予算的制約もあって…ということもあるかと思い、「擬似空撮」と言われる方法での撮影を試してみました。
一脚の先に小型カメラをつけて上空に伸ばして撮影する、NHK「ブラタモリ」におけるタモカメの方法です。
(業界内の一部では、そのカメラマンの出で立ちから「参勤交代」と呼ばれていたりします)

当社の小型カメラ「GoPro HERO 8」で試してみました。

GoProの底面には、一般的なカメラのような一脚を取り付ける1/4インチのネジ穴がなく、GoProを汎用の一脚や三脚に取り付けることができずに困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その場合、サードパーティー製の部品を介して一脚を取り付けるのがシンプルな解決策です。
様々なメーカーから実売1,000円前後で販売されており、今回購入したものは、ETSUMIのGoPro用アクションメタルアダプターE-2225です。
いろいろな色があるのですが、撮影時にガラスに映り込んだ時に目立たないよう、黒をチョイス。
このアダプターはGoPro底面の櫛形に合うように設計されており、アダプターの底面に一般的な一脚と同じ1/4インチのネジが切ってあるので、そのネジ穴を使ってを一脚に付けます。

これで、およそ地上高3メートルの位置からの撮影ができます。


▲ GoProと一脚をつなぐサードパーティー製の台座


▲ これでGoProを一脚に取り付けられます

希望としては小型モニターでアングルを確認したいところですが、GoPro HERO8は、有線でモニターに出力するには別売のメディアモジュールが必要です。
あいにくメディアモジュールを持っていないため、Wi-Fiでスマホとのペアリングの一択です。この方法はカメラの映像がスマホに表示されるまでかなりのタイムラグがあり、モニターを見ながら瞬時にカメラを操作することは無理と言わざるを得ません。


▲ 一脚にタイラップでスマホを装着してGoProの映像をモニタリング(電波使用のためタイムラグは避けられず)


▲ 新型コロナ感染予防のマスクも相まって、ただの棒を持っている怪しい人っぽく見えます

こうして撮影した映像はコチラ。

若干縦揺れが気になりますが、GoProの手ブレ補正機能はかなり強力で大きな違和感を覚えないかもしれません。
しかし手ブレ補正はどこかに不都合が出てくるもの。静止している状態から動き始める際や、逆に動いているシーンから静止する際は、ガクンと比較的大きなショックが出ます。
見た目は誰でも簡単にできそうですが、手ブレ補正(ブースト)をOFFにしても撮影できる程度には訓練を積んだほうがよさそうです。

そしてもうひとつ。
私たちが通常業務で使うカメラのうちのひとつ、Panasonic GH5sで試してみました。
HDMIでの有線でモニタリングすればGoProのようなタイムラグが気になりません。
しかも、一脚とカメラの間にジンバルをつけ、チルト方向はフォローさせないことでクレーンアップ・クレーンダウンの映像が撮れるのでは…!


▲ ジンバルのグリップ下部に切ってあるネジ穴に一脚を繋げます


▲ さらにカメラマンから確認しやすい位置にモニターを付けました


▲ タイムラグ無くカメラマンからモニターの確認ができます


▲ ジンバルをチルト方向にフォローさせない設定にすることでローアングルでもカメラの向きは一定に


▲ しかし重くて持ちづらく強度が不安でもあり、一脚はあまり伸ばせない

かなりの重量があるためオペレートは非常に困難です。また、わずか1/4インチのネジでかなりの重量を支えているということから、ネジ破損の恐怖もあるため、今回の撮影は残念ながら断念しました。

一脚を使用する擬似空撮は、GoProクラスのアクションカメラのほうが安全で確実ですね。

今回のポイントを動画でおさらい!

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