「ちょっと不思議な暑中見舞い」撮影ウラ話
Cスクエア横浜を運営する野毛印刷から、主にお取引先や協力会社の皆様にお送りした暑中見舞い。
QRコードで動画を視聴できる仕掛けを施しています。
まずはその動画をご覧ください。
この動画は「新しい視点を取り入れて不自由を楽しんでしまおう」をキーワードに、
ソーシャルディスタンスにまつわる数十秒の短い映像を組み合わせたオムニバスです。
「白ホリ」と呼ばれる、背景が一面真っ白のコンクリート壁を備える都内スタジオで撮影。
カメラは当社の動画制作事業で使用しているパナソニックの一眼レフカメラ「GH5s」を使用しました。
「チェス」篇や「手押し相撲」篇では、スタジオ天井の照明バトンにカメラを設置して俯瞰撮影を行っています。
今回は編集時に色調補正することを前提に、LOGというモードで撮影しました。
撮影前の準備は念入りに
企画や絵コンテ作成もすべて当社社員によるものですが、
絵コンテが完成したら、すぐに撮影…というわけではありません。
予定している機材でそのシーンの撮影が可能か、実施するにはどのような機材がいくつ必要か、
当日はどの順序で撮影すれば効率よく撮影できるか、などといった撮影前の設計を綿密に行わなければ、
現場に来てから実現不可能とわかったり、現場で無駄な時間を費やすことになります。
また、小道具の調達も大切です。
簡単に入手できると思っていた小道具が、案外あちこち探し回ることになったり。
動画制作は企画ができたらすぐ撮影、と思われがちですが、
撮影の前に越えなければいけない大きな山がいくつもあるのです。
撮影現場の想定外の事態に対応せよ!
撮影は、完成形を想像しながら行います。
基本的には絵コンテどおりに行いますが、現場の判断で突然変わることも。
また、撮影前に念入りに準備をしていても想定していなかった問題や細かいトラブルが発生するもの。
アイディアで解決するか、技術で解決するか。数多くの現場を経験すれば解決策の引き出しが増えてきます。
この日の想定外の出来事は、俯瞰撮影の際、照明バトンとカメラのアタッチメントが上手に組み合わなかったこと。
複数のアタッチメントを繋ぎ合わせながら、落下防止のワイヤーで安全を確保して無事に俯瞰撮影を行いました。
複数のソフトを使い、材料を調理する「編集」
撮影後は編集。撮影が終わっても大きな山はまだまだやって来ます。
通常は、Adobe Premiere ProとAfter Effectsというソフトを使い分けて行いますが、
今回は、それらに加えてPhotoshopも使用しました。
テロップを作り、それを動かしたり、バラバラの順序で撮影したカットを繋ぎあわせ、
BGMや効果音をつけ、逆再生をしたり、効果音のピッチを変えたり…
と、ひとことで「編集」といっても、その作業は多岐に渡ります。
料理に例えると、食材を煮たり焼いたり炒めたり、といったところでしょうか。
最後に色調補正で全体のトーンを整え、完成。
暑中見舞いが皆様のお手元に届く直前まで編集作業を繰り返しながら、
なんとか無事に間に合いました。
動画の最後のスタッフロールもソーシャルディスタンスをきちんと守っていますので、
ぜひ最後までご覧ください。
機材車の中に置き忘れられた撮影小道具。スタッフが無事に回収しました。